137<解かれる>



散歩だより137<解かれる>

フキノトウを
見つけました。
ヨモギも見掛けました。
あの道には、セリが
顔を出しているかも
しれません。

青空に誘われて、
土手に登ったら、
山々は、霞の彼方へ。
もう、思いを遠くに
飛ばせないならば、
せめて、鉄橋を渡る電車が
運んでくれないかと、
その姿と響きを
追うのでした。

豊かな白菜が、
バラのように、
解かれています。




136<木>



散歩だより136<木>

人は、
大地と空の間に立って
自然を讃える者であっても、
それは心もとなくて、けれど、
木は、確固とした時の中で、
大地と空と、人の思いを
繋げてくれるものかなと
思いました。

ならば、
その木を切ることは
何を失うことになるのか。
もうそろそろ、本当に
覚悟しなければと
思うのでした。

カラスノエンドウが
ムクムクと、土から
盛り上がってきました。




135<言葉>



散歩だより135<言葉>

沈丁花の花芽が
膨らんできました。
騙されているのかなと
用心深く、水仙の香りを
楽しんでいます。

自分のことを話すとき、
喋れば喋るだけ、言葉が
不確かになっていくことが
あります。力が入る分だけ、
逃げていってしまう何か。

一生を掛けて
自分と言葉を
調和させていくのだよと
穏やかな日差しの道が、
諭していました。




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